IT化が進んだ現代において、セキュリティエンジニアの需要は高くなってきています。その中で、果たしてセキュリティエンジニアの資格を取得する必要性はあるのでしょうか。
セキュリティエンジニアのキャリアは、まず運用・保守から始まり、経験を積んだら設計・構築、そして最終的にマネジメントを任されるのが一般的です。しかし、セキュリティエンジニアは年収が高く、今後需要も高くなっていく見込みがある職種なために、運用・保守の段階でも競争率が高いといわれています。
このことから、基本的にセキュリティエンジニアを未経験から目指すのは、難しいでしょう。そこで、インフラエンジニアやプログラマーといった他のエンジニアを経験したうえで、セキュリティエンジニアを目指すことが一般的に多いようです。
未経験でセキュリティエンジニアを目指すために、セキュリティエンジニアの資格取得を目指す人もいないわけではありません。ですが、IT業界では経験が重視されることから、未経験の場合はまず資格を取得するより、IT業界で実務経験を積むことを優先したいものです。そこで、経験を積みながら資格取得の勉強を行うと効率がいいでしょう。
なお、既にセキュリティエンジニアとして働いている人も、キャリアアップの手段として資格取得を目指す価値があります。セキュリティエンジニアに関する資格試験では、業務に必要な技術的な問題の他、セキュリティ関連の法規やマネジメントに関しても出題されます。最終キャリアとして、管理職を目指しているなら取得したい資格といえるでしょう。